学習制御・知能・感覚制御・適応制御・遠隔操作ロボット
産業用ロボットに関連する用語を規定している産業用マニピュレーティングロボット用語において、”b)ロボットの分類”の分類の中で、”1)一般分類”に分類されている用語のうち、『知能ロボット』、『感覚制御ロボット』、『適応制御ロボット』、『学習制御ロボット』、『遠隔操作ロボット』のJIS規格における定義その他について。
学習用ロボット(学習制御ロボット)、知能ロボット、移動ロボット、溶接ロボット等の産業用ロボットの種類・名称、産業用ロボットの形式、機械構造、運動学、プログラム・制御、ロボット言語、性能、安全性などに関連する用語として、産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)において、”b)ロボットの分類”の分類の中で、”1)一般分類”に分類されている産業用ロボット用語には、以下の、『知能ロボット』、『感覚制御ロボット』、『適応制御ロボット』、『学習制御ロボット』、『遠隔操作ロボット』などの用語が定義されています。
産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)
⇒【b)ロボットの分類 > 1)一般分類】
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > b)ロボットの分類 > 1)一般分類
番号: 2140
用語: 知能ロボット
定義:
人工知能(※1)によって行動を決定できるロボット。
対応英語(参考):
intelligent robot
ISOの項目番号(参考):
−
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > b)ロボットの分類 > 1)一般分類
番号: 2141
用語: 感覚制御ロボット(※2)
定義:
センサ情報を用いて動作の制御を行うロボット。
対応英語(参考):
sensory controlled robot
ISOの項目番号(参考):
−
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > b)ロボットの分類 > 1)一般分類
番号: 2142
用語: 適応制御ロボット
定義:
適応制御(※3)機能をもつロボット。
対応英語(参考):
adaptive robot
ISOの項目番号(参考):
−
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > b)ロボットの分類 > 1)一般分類
番号: 2143
用語: 学習制御ロボット
定義:
学習制御(※4)機能をもつロボット。
対応英語(参考):
learning controlled robot
ISOの項目番号(参考):
−
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > b)ロボットの分類 > 1)一般分類
番号: 2150
用語: 遠隔操作ロボット
定義:
オペレータ(※5)が遠隔の場所から操作することができるロボット。
対応英語(参考):
teleoperated robot
ISOの項目番号(参考):
−
(※1)
人工知能とは、認識能力、学習能力、抽象的思考力、環境適応能力などを人工的に実現したもののことです。
(※2)
感覚制御とは、各種のセンサ情報によるロボットの動作の制御のことです。
(※3)
適応制御とは、環境の変化などに応じて制御系の特性を、所要の条件を満たすように変化させる制御のことです。
(※4)
学習制御とは、過去に得られた制御過程をもとに、制御パラメタ、又はアルゴリズムを、逐次所要の条件を満たすように変更していく制御のことです。
(※5)
オペレータとは、ロボット又はロボットシステムによって実施することが定められている動作を開始、監視及び停止できる者として認定された人のことです。